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第73代理事長 青木 克実
【はじめに】
近年、日本各地で人口減少と少子高齢化が加速し、特に地方都市では進学や就職を機に若者がまちを離れ、そのまま戻らない傾向が続いています。その結果、地域で活動する世代は減少し、まちの活力は確実に衰えつつあります。この流れは地域の将来に長期的な影響を与え、活性化の芽を小さくしてしまいます。さらに、働き方や価値観の多様化によって、地元で腰を据えて働き地域活動に参加するという生き方は当たり前ではなくなりました。仕事や家庭、趣味や自己研鑽など、時間の使い方は人それぞれで、その自由は歓迎すべき変化である一方、地域を支える人材の分散化や担い手不足を招いています。こうした状況は地域コミュニティの希薄化を進行させ、顔の見える関係の減少を引き起こし、地域基盤の持続性を揺るがす深刻な要因となっています。青年会議所は、こうした現代社会とはまったく異なる背景のもとで誕生しました。戦後の混乱期、日本は経済再建と生活基盤の確立を急務としており、若者に求められていたのは「新しい国をつくる力」でした。当時の青年会議所は、そのエネルギーを結集する場として機能し、復興や経済発展をけん引する人材を数多く輩出しました。言い換えれば、かつての青年会議所は時代が必要とした組織であり、その存在自体が社会の要請に直結していました。しかし現代では、社会が直面する課題の質が変化しています。「つくる」ことから「守り、繋ぎ、変える」ことへとテーマは移り、経済的成長だけでなく、地域資源や
コミュニティの維持・再構築が重要視される時代になりました。地域の抱える問題は複雑化し、単発の事業や短期的な成果だけでは解決に至らないものが増えています。かつては勢いと数で推し進められた事業も、今は限られた人材と資源をいかに活用するかという戦略性と柔軟性が求められています。彦根青年会議所も全国的傾向と同様に会員数が減少し、以前と比べて活動に携わる仲間は大きく減りました。人的資源の減少は、活動人数の減少にとどまらず、事業の多様性や実行力、そして地域への影響力そのものを制限します。だからこそ今、私たちは存在意義を改めて示し、時代の変化に応える新たな挑戦を恐れず、次の時代に必要とされる組織へ進化する覚悟を持たねばなりません。そのためには、現状を正しく見極め、限られた力を最大限に発揮出来る仕組みと意識を全員で共有し、一丸となって行動していきましょう。
【情熱を繋ぎ、共鳴する仲間づくり】
会員拡大は、青年会議所を支える基盤そのものであり、組織の未来を左右する最も重要な取り組みです。会員の減少は、事業の規模や頻度の縮小という目に見える影響にとどまりません。それは同時に、地域における影響力の低下、未来を担う人材の減少、そして多様な意見や発想の喪失を意味します。青年会議所は、まちづくりを主軸に運動してきましたが、これらは常に人材という原動力によって支えられてきました。人がいなければ、想いを実行することも、新たな価値を生み出すことも出来ません。多様な経験や価値観を持つ新たな人材を迎え入れ、新しい視点と活力をもたらす過程で生まれる刺激や学びは、会員の成長に繋がり、組織全体を次の段階へと押し上げます。会員拡大は、単に会員数を増やすことが目的ではなく、未来を共に創る仲間を探すことです。組織の一員となる者は、志を共有し、同じ方向を目指す、互いを高め合える存在でなければなりません。そのため、会員拡大の本質は増やすことよりも「出会い、共感し、共に歩むこと」にあります。この姿勢が欠ければ、仮に人数が増えても真の活性化には繋がらず、組織の成長は望めません。新しい仲間が加わることは、これまで当たり前と思っていた価値観が見直され、新たな挑戦や変革への意欲が芽生えます。異なる視点が加わることで、組織は自らの強みと課題を再認識し、より高い目標へ向かう契機となります。つまり会員拡大は、組織の活力を保ち続けるための新陳代謝であり、未来へと続く道を切り拓くために必要なのです。青年会議所の魅力は、多様な個性が集い、目的に向かって行動することで生まれる結束力にあります。その結束は、同じ時間と経験を共有し、互いに信頼を築く中で育まれます。会員拡大は、この結束の輪を広げ、新しい仲間を迎えることで、その輪の強度と広がりを同時に高めます。私たちは、地域の未来をより良くするという志を同じくする人と出会うために、開かれた心で向き合い、互いを理解し合う努力を惜しみません。そしてその出会いを一時的な関係ではなく、共に歴史をつくる同志としての絆に育んでいきます。この絆があるからこそ、困難な課題にも挑み続けることができ、組織の力は何倍にも高まります。2026 年度、彦根青年会議所は会員拡大を最優先課題と位置づけます。それは、今後の事業や組織
運営を支えるためだけでなく、地域の未来を担う人材を育み、輩出し続けるためです。新たな仲間との出会いは、新たな物語の始まりです。その物語を紡ぎ、未来へと繋げていくために、私たちは志を同じくする者を求め続けます。会員拡大は、私たちが地域とともに歩み続けるための礎であり、その一歩一歩で明日のまちを築いていきましょう。
【揺るがぬ基盤を築くしなやかな組織運営】
組織が時代を超えて力を発揮し続けるためには、目的や使命を見失わずに変化を受け入れ、自らを進化させる姿勢が欠かせません。時代や環境は常に移り変わり、昨日までの正解が今日も通用するとは限りません。固定化された考えにとらわれず、柔軟に歩みを進める力こそが、これからの組織に求められています。そのためには、人的資源の有効活用だけでなく、財政の健全性や規則の適正な運用も欠かせません。限られた財源は、私たちの運動を支える命綱であり、その使い道には一つひとつ意味と責任があります。未来へ歩みを繋ぐためには、運営を支える備えを万全に行うことが必要です。そして、規則やルールは形式ではなく、私たちの公平性と誠実さを映す鏡です。それらを大切に守る姿勢が、地域からの信頼を生み、組織を揺るぎないものへと育て長きにわたり運動を続ける力となります。変化への適応は過去を否定することではありません。これまで積み重ねてきた経験や学びは私たちの財産であり、その上に新しい可能性を重ねることが大切です。既存の価値を守りながらも、新たな価値観や発想を受け入れることで、組織はしなやかに成長し続けることが出来ます。財政や規則という基盤を固めながら、変化を恐れず、互いを信じ、挑戦を重ねることで、どのような時代にあっても地域に必要とされる存在であり続けます。その歩みを、次の時代への道筋としましょう。
【2027 年度滋賀ブロック大会彦根大会主管に向けて】
2027 年度、「ひこね」の地で第57回滋賀ブロック大会を開催予定としています。この大会は、滋賀県内の青年会議所が一堂に会し、互いの想いや活動を共有し合う場であると同時に、私たちが誇る地域の魅力を県内外へ発信する絶好の舞台です。大会の準備は単なる事務的作業ではなく、力を試し組織を磨き上げる挑戦の連続です。限られた時間と資源の中で何を優先し、どう協力し合うか。積み重ねた経験や共に過ごした時間は、会員一人ひとりの成長に繋がり、やがて強固な組織となって大会成功の原動力になります。2026 年度は、その大きな舞台に向けて土台を築く一年です。行政や企業、諸団体や市民など、多くのパートナーと信頼関係を深めながら、まちの魅力をどう表現し未来へ残すかを考え形にしていきます。この過程こそが、彦根青年会議所の存在意義を地域に示すことに繋がります。歩んだ軌跡が、彦根青年会議所の歴史に新たな価値を刻み、未来へと続く礎を築きましょう。
【結びに】
私たちが直面している現実は厳しいものです。しかし、同時に可能性の源でもあります。取り巻く環境が避けられない現実でも、その中で地域を活性化させ、希望を灯し続けることは可能です。青年会議所は限られた「若さ」という時間を原動力に活動する組織です。その時間は有限だからこそ、全力で走り抜く価値があり、その経験は一生の財産となります。2026 年度、私たちは志を胸に挑戦の風を起こし、その風を駆け抜けます。この挑戦は、一人の努力ではなく、仲間と共に力を合わせるからこそ実現出来ます。そしてその先に、私たちと地域の未来があります。志は、一人の胸に灯るだけでは小さな光に過ぎません。
しかし、仲間へ伝わり、輪として広がれば、大きな炎となって地域を照らします。私たちはその火を絶やさず、挑戦し続ける者たちです。すべては明るい豊かな社会の実現のために、そして次の世代に誇れる彦根青年会議所を残すために前進していきましょう。私たちの志は、必ずや地域の希望となり、変革を起こす灯火として輝き続けると確信しています。
【事業方針】
1.情熱を繋ぎ、共鳴する仲間づくり
1.揺るがぬ基盤を築くしなやかな組織運営
1.2027 年度滋賀ブロック大会彦根大会にかかる準備
【事業計画】
1.1月度(新年交流)例会
内 容:2026年度の運動指針を共有し、行政や諸団体との交流を図る例会
時 期:1月
対 象:メンバー及び諸団体
1.5月度例会
内 容:姉妹LOMとの交流を図る例会
時 期:5月
対 象:メンバー及び諸団体
1.11月度例会
内 容:未来へ灯志を繋ぐ例会
時 期:11月
対 象:メンバー
1.12月度例会
内 容:卒業会員の功績を称えメンバーが互いに感謝の想いを伝える例会
時 期:12月
対 象:メンバー
灯火の輪拡大委員会方針 委員長 西村 直人
彦根青年会議所が情熱と行動力に満ち未来へ挑み続ける組織であるためには、拡大の重要性をメンバー全員が共有し多様な経験や価値観を分かち合える環境を築くとともに、継続的な会員拡大サイクルを確立し組織の永続的な発展が必要であると考えます。灯志の輪拡大委員会では、メンバー全員が拡大に向けた熱意を呼び起こし互いに刺激し合いながら行動へと結びつけ育むとともに、新たな出会いと学びを通して視野を広げ、地域と彦根青年会議所がまちづくりへの想いを共有する中で新たな仲間とのつながりを生み出すことにより、同じ志を抱き互いに高め合いながら挑戦し続ける組織を目指します。
【事業計画】
1. 会員拡大
内 容:新たな仲間を迎え入れる活動
時 期:1月~12月
対 象:メンバー及び市民
1.会員大会への参加
内 容:各種会員大会の設営
時 期:1月~11月
対 象:メンバー
1.2 月度例会
内 容:メンバー全員が会員拡大に取り組める環境を構築する例会
時 期:2月
対 象:メンバー
1.6 月度例会
内 容:異業種交流例会
時 期:6月
対 象:メンバー及び市民
1.10 月度(事業)例会
内 容:ひこねと彦根青年会議所をつなぐ例会
時 期:10月
対 象:メンバー及び市民
財政規則特別委員会方針 委員長 北川 凌
時代や環境が絶えず移り変わる中で、彦根青年会議所は時代の要請に応じて運動・活動の形を変えながら、行政をはじめとする市民や諸団体との信頼関係を築いてまいりました。今後も地域に必要とされる存在であり続けるためには、社会の変化を的確に捉えながら組織としての基盤をより一層強化していく必要があります。財政規則特別委員会では、法令遵守と厳正な組織運営を徹底し、公平無私の審査とコンプライアンス周知で次世代経済人の意識を醸成するとともに、マネジメントの在り方や財務の理解を深める機会を設けることにより、健全で円滑な運動・・活動が遂行できる持続可能な組織づくりを目指します。
【事業計画】
1.事業会計・法人会計収支
内 容:事業会計・法人会計収支の審査及び指導
時 期:1月~12月
対 象:各予算執行担当者
1.コンプライアンス
内 容:コンプライアンスの徹底
時 期:1月~12月
対 象:各予算執行担当者
1.3月度例会
内 容:マネジメントについて学ぶ例会
時 期:3月
対 象:メンバー
1.7月度例会
内 容:財務について学ぶ例会
時 期:7月
対 象:メンバー
滋賀ブロック大会準備特別委員会方針 委員長 米森 麗那
彦根青年会議所が培ってきたまちへの志を受け継ぎ、2027 年度ひこねの地で滋賀ブロック大会を成功裡に導くためには、メンバー一人ひとりの意識を高め、主体的に行動出来る環境をつくり出すことが重要であると考えます。大会の成功は、準備段階における結束力と行動力にかかっており、その過程で得られる経験こそが彦根青年会議所のさらなる成長へと繋がります。
滋賀ブロック大会準備特別委員会では、大会運営に必要な準備を着実に行い、基盤づくりを進めるとともに、メンバーが互いに刺激し合い、共に学び合う機会を通じて意識高揚を図ることにより、2027 年度滋賀ブロック大会の栄えある開催地として誇りを紡ぎ彦根青年会議所の運動のバトンを次代へと繋ぎます。
【事業計画】
1.4月度(公式訪問)例会
内 容: 滋賀ブロック協議会と交流し、相互研鑽を図る例会
時 期:4月 対 象:メンバー
1.9月度例会
内 容:2027年度滋賀ブロック大会彦根大会への意識高揚を図る例会
時 期:9月 対 象:メンバー
事務局方針 委員長 髙橋 寛之
彦根青年会議所の組織基盤が揺るぎないものへと進化するためには、時代の変化を受け入れ未来を見据えた組織へと成長させるとともに、長年にわたり継承されてきた厳格な規律を遵守し、運営の効率化と機能的な組織の確立を図り、時代の荒波を駆け抜ける組織づくりが必要であると考えます。事務局では、メンバーの帰属意識を底上げし、有意義な議論ができる理事会及び総会の運営を行うとともに、組織の方向性を共有し、高い志を持って青年会議所活動に邁進できる環境を整えることにより、より良い未来へと歩みを進める組織を目指します。
【事業計画】
1. 総会
内 容:総会の運営
時 期:1月~12月
対 象:メンバー
1. 理事会
内 容:理事会の運営
時 期:1月~12月
対 象:メンバー
1. ハンドブック作成
内 容:ハンドブック作成
時 期:2月
対 象:メンバー及び各種団体
1. 8月度(総会)例会
内 容:理想とする会議のあり方を学ぶ例会
時 期:8月
対 象:メンバー
1. 事業報告書および会計報告書作成
内 容:事業報告書及び会計報告書作成
時 期:12月
対 象:メンバー