2月度例会~彦根城一帯堪能ツアー~開催報告

2023年2月5日(日)9時~ 公益社団法人彦根青年会議所 2023年2月度例会~彦根城一帯堪能ツアー~を開催いたしました。
本例会では、彦根JCメンバーが3つのグループに分かれて彦根城一帯を散策し、「4人家族向け」「老夫婦向け」「学生6人組向け」という3つのテーマでツアーを作成し提案します。これによって、メンバーが新たな彦根城一帯の地域資源を掘り起こしを行い、ツアー提案をするにあたっての課題点も考えていくという例会です。

地域共創委員長 西村直人君による開会宣言!! 第70代理事長 橋本一幾君による理事長挨拶より、2023年2月度例会がスタートしました。

趣旨説明

A~Cの3グループに分かれて地域資源を探求します。Aグループは「4人家族向け」、Bグループは「老夫婦向け」、Cグループは「学生6人組向け」というテーマでツアーを作っていきます。各グループ、本日どこを回って地域資源を探求するか真剣に話し合っています。

Aグループ(4人家族向け)
Bグループ(老夫婦向け)
Cグループ(学生6人組向け)

グループごとに行き先を決めたら、それぞれのグループに分かれて彦根城一帯の地域資源探索のためフィールドワークをスタートしていきます。

天寧寺(五百羅漢)

文政2年(1819年)、第11代藩主井伊直中により、彦根城下・上藪下の宗徳寺が移転し、文政5年(1822年)頃、寺号を変えて成立した寺院。お寺の方がとても丁寧にお寺の歴史やエピソードを解説いただけるので、初めて彦根に来られる方も安心して楽しめます。
写真の通り、五百羅漢は圧巻です。羅漢の中でも、レレレのおじさんのモデルになたという周利槃特(しゅりはんどく) さんのエピソードを聞かせていただき、どんな人でも一つのことをやり続けて究めればプロになって認められるというメッセージをいただきました。
羅漢さん一人一人がエピソードを持っておられ、表情や所作も全く違うので、自分の推し羅漢を見つけてみられるのも良いかと思います。

楽々園

楽々園は、玄宮園とともに彦根藩4代藩主井伊直興により建立された彦根藩の二の丸御殿で、槻御殿と呼ばれていました。現在は、建物部分を楽々園、庭園部分を玄宮園と呼び分けています。文化10年(1813)の11代藩主井伊直中の隠居に際して大規模な増改築が行なわれ、その後間もなく楽々園は最大規模に膨らみ、その大きさは現在の建物のおよそ10倍もありました。
11代藩主井伊直中は、歴代彦根藩主の中で最も彦根を作ったお殿様だったと聞きました。今でも枯山水庭園など見ごたえはありますが、江戸時代はこの楽々園のすぐ裏に琵琶湖(内湖)が広がっており、より雄大な庭園だったのだろうと想像できます。地元の人でも実はあまり入ったことが無いかも知れませんね。

玄宮園

玄宮園は楽々園の庭園部分であり、国指定の名勝になっています。写真にもあるように、玄宮園から眺める彦根城が一番映えるのではないでしょうか。園内を見渡す好所に建てられた数寄屋建築である「八景亭」は現在も料理旅館として営業をされているとのことです。名勝の中にある料亭なのに意外にも1万円前後でお料理も楽しめるということで、是非一度ここで食事をしてみたいと思いました。彦根市民でもここで名勝を眺めながらご飯を食べたことのある人はほとんどいないのではないでしょうか。

彦根城お堀めぐり屋形船

井伊家藩主の専用船を復元した屋形船に乗って、彦根城の内堀を周遊できます。1時間に1本のペースで運行しており、1回の所要時間は約45分です。これで料金は大人1,300円、子供600円とのことです。普段はお堀の外から彦根城を見ていますが、屋形船に乗ってみるとまた違った景色を楽しむことが出来ます。Bグループが得た情報によると、この屋形船を貸し切りにして宴会なども出来るようです。コロナ禍も落ち着いてきた昨今、屋形船でライトアップされた彦根城を見ながら宴会をするというのも良いですね。

足軽屋敷 善利組

善利組足軽組屋敷は今の四番町スクエアの南~芹川に挟まれた地区にあります。彦根藩の足軽衆は、二十二俵三人扶持の禄高で、第四郭つまり町の一番外側に住居を置き、城下を守る役割を果たしていました。組屋敷は、中藪組が、慶長11年(1606年)に設置されたのをはじめ、善利組は、元和3年(1617年)、足軽の増強により、川原町裏手に8組が設置されました。その後、切通上・下組、大雲寺組、中組・北組なども設置されました。数ある足軽屋敷の中でも善利組がもっとも面積が大きく、東西約750メートル、南北約300メートルの地域を占め、現在もその屋敷割りが引き継がれ、足軽組屋敷のたたずまいが残っています。
足軽屋敷には今も人が住まれているため、一般公開されていないところも多いですが、江戸時代の面影を感じながら散策することが出来ます。以前ブラタモリで紹介されていた不審者や侵入者を見張るための辻番所も発見しました。歴史好きの方には是非来ていただきたい場所です。

明性寺(みょうしょうじ)

明正寺は、彦根キャッスルロードの南から少し入ったところにある浄土真宗本願寺派のお寺です。あまり知られていませんが、本堂には井伊藩主 直孝、直澄、直興、直中の位牌が安置されている由緒正しいお寺です。鐘楼門は普段階段が閉じられていますが、お寺の方にお願いをしたら上がらせていただけました。写真では伝わらないですが、鐘楼門から見る彦根城は今まで見たことのないアングルで感動を覚えました。彦根城から徒歩圏内なので是非皆さんにも参拝していただきたいお寺です。

食事編

鮨割烹銀水
彦根駅から徒歩1分のところにある料亭です。高級感のある雰囲気でありながら、手軽な価格帯でランチを楽しむことが出来るおすすめの名店です。

クラブハリエ彦根美濠の舎
彦根城のお堀沿いにあるたねやのお店です。和菓子、洋菓子どちらも購入することが出来るほか、カフェで写真のようなスイーツも楽しめる人気のお店です。

彦根キャッスルロード 食べ歩き
千成亭 夢京橋店に隣接されたテイクアウト専門店
・近江牛コロッケ、近江牛プレミアムコロッケ、近江牛ミンチカツ
千成亭 近江牛にぎり寿司
どれも絶品です。

ツアー作成タイム

各グループ、本日実際に彦根城一帯の地域資源に触れ感じたことを共有し、各テーマに沿ったツアーを作成していきます。

Aグループ(4人家族向け)
Bグループ(老夫婦向け)
Cグループ(学生6人組向け)

ツアー発表タイム

各グループが考えた1日のツアースケジュールと、各スポットの見どころについて提案をしました。観光をするにあたっての課題についても考え、メンバーに共有しました。Aグループでは、今回彦根市が運営するレンタサイクルを使い探索をしましたが、自転車を置く場所があまり無かったり、自転車が安全に走れる道が無いという課題に直面しました。彦根青年会議所として行政に向けて声を伝えていけたらと思います。

Aグループの発表
Bグループの発表
Cグループの発表

外部監事 木田乃輔先輩による監事総評をいただき、地域共創委員長 西村直人君による閉会宣言で2月度例会~彦根城一帯堪能ツアー~が終了しました。

2023年2月度例会は~彦根城一帯堪能ツアー~ということで、ひこねで活動する我々にとっては見慣れた景色なのではないかと思いましたが、「ツアーを作る」という目線で実際に徒歩や自転車で探索をしてみることで、今まで知らなかった地域資源を発見したり、認知はしていたものの初めて体験するというようなことが多々ありました。我々、公益社団法人彦根青年会議所が、活動エリアである2市4町を盛り上げていくためには、まずメンバー自身が地域資源を深く知り、発信していく必要があると改めて感じさせられる例会だったと思います。

関連記事

TOP